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換気とは、「室内の空気を屋外の空気と入れ替える」事を指します。
人は呼吸により酸素を吸収し、炭酸ガスを排出しています。
更に仕事や家事等の活動時には、呼吸による炭酸ガス濃度の上昇や、人の仕事量に応じた発汗等による老廃物も空気中に発散されます。
それと同時に空気中のほこりや細菌、ウイルスといった目に見えない物質も浮遊しています。
このような環境下では、人の健康は害されてしまいます。
居住環境を屋外とほぼ同じレベルに保つ為に「換気」と言う作用が必要になります。
この換気設備の目的は、大きく分けて3種類に大別されます。
(A) 室内空気の浄化(外気を取り入れ、室内の汚れた空気を排出)
(B) 熱の排除(室内に溜まった熱の排出)
(C) 酸素の供給(外気を取り入れ、室内に滞留した炭酸ガスを排出)
換気を大きく分けると、以下の3つに分類されます。
a. 居室の換気
居室を対象とした換気
b. 火気使用時の換気
火気使用時とは、燃焼器具等を対象とした換気
c. 危険物や高圧ガス等に関する換気
危険物や高圧ガス等の、貯蔵所や製造所を対象とした換気
ここでは主にaについて説明し、
bやcについては後ほど補足的に説明します。
「換気扇や送風機で換気しなくても、窓を全開にして風通しを良くするだけでもいいの?」
窓を全開にして風通しを良くしても、十分換気は果たせます。この様に「窓や開口」を利用した換気や、煙道等の利用による物を「自然換気」と、いいます。
しかし、「窓を全開にしなさい」と言っても、開閉出来る窓が無ければ自然換気は採用できません。
そこで「自然換気」が採用できない場所や、「自然換気」に頼らなくても一定条件の換気を実施する方法として、換気扇や送風機と言った機器を介し換気を行う方法を「機械換気」と、いいます。
換気設備は、以下の3種類に分類されています。
a. 自然換気設備 | 風力・浮力等の自然の力を利用するものとして、給気口や排気筒の組み合わせによって、形成されています。 |
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b. 機械換気設備 | 機械の力(換気扇や送風機)など、機械の力を利用したもの。給気と排気の両方の機械力によるものを第一種換気、給気のみを機械力によるものを第二種換気といいます。排気のみを機械力でまかなうものを第三種換気といいます。 |
c. 中央管理方式の空気調和設備 | 空気を浄化して、その温度・湿度・風量を、自動的に調整して供給し、排出が出来る設備を設け、 機械換気設備に空気を浄化する機能などを組み込んだものを、空気調和設備といいます。 |